前編では、次男が学校の遊具から飛び降りて脚の骨を2本骨折し、緊急搬送から手術・入院、そして骨のズレによる再手術が決まるまでの経緯をお伝えしました。
後編となる今回は、再整復手術のための2度目の付き添い入院から、固定器具を外す3度目の手術、そして現在進行中のリハビリまでを、専業主夫パパのリアルな視点でお伝えします。
同じような経験をされている親御さんや、子どもの骨折・入院に不安を感じている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
2度目の付き添い入院|準備はスムーズ、でも気持ちはしんどい
再整復手術のため、再び付き添い入院がスタートしました。
2回目ということもあり、準備はスムーズでした。前回の入院で「あれを持ってくればよかった」「これは不要だった」という反省が活きて、荷物の選定に迷いがありません。経験って本当に大事だなと実感しました。
ただ、気持ちの面では決して楽ではありませんでした。「また来てしまった」という感覚と、「今度こそうまくいってほしい」という祈りが入り混じった複雑な心境でした。
病院食は子どもには不向き?コンビニをフル活用しました
入院中、子ども向けの病院食が提供されるのですが、正直なところ、次男の口にはあまり合いませんでした。食欲が戻りかけていた時期だっただけに、残してしまうのがもったいなく…結局、親であるわたしがいただくことに。ルール的にはグレーゾーンかもしれませんが、捨てるよりはと思った次第です(笑)。
病棟はコロナを理由とした面会制限がありましたが、ありがたいことに病棟から院内のコンビニへの行き来は自由でした。次男が食べたいものをその都度買いに行ける環境だったので、食事面のストレスはそこまで大きくありませんでした。
「今日は何が食べたい?」と聞きながらコンビニを往復する時間は、ちょっとした親子の楽しみにもなっていました。
付き添いパパの食事管理|元栄養士の本領発揮
付き添い入院中、親の食事は基本的に自前です。わたしが入院の準備として用意したのは以下のようなものです。
- おにぎり・パン(主食)
- ゆで卵(たんぱく質)
- チーズ(たんぱく質+脂質)
- ヨーグルト(腸内環境を整える)
- ミックスナッツ(良質な脂質+間食)
短期間とはいえ、付き添い中に親が体調を崩しては元も子もありません。元登録栄養士として、栄養バランスと保存性の両立を意識して選びました。コンビニで補充しながら、なんとか乗り切ることができました。
付き添い入院中の食事に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。「完璧な食事」じゃなくていい。倒れないための食事を意識するだけで全然違います。
退院後|固定期間リセットの現実とメンタルの戦い
退院後は、前回と比べて次男本人の回復が早く、介助もそれほど苦労しませんでした。子どもの回復力というのは、本当にすごいものがあります。
ただ、親のメンタルは別の話でした。
再手術によって固定期間がリセットされたことは、頭ではわかっていました。でも「これまでの期間はなんだったんだろう」という悲しい気持ちは、どうしても消えませんでした。前回の入院からずっと積み上げてきた日々が、白紙に戻ってしまったような喪失感です。
それでも、「あと3ヶ月、頑張るしかない」と気持ちを切り替えて過ごしていました。ネガティブな感情を否定せず、でも前を向くことを意識する。育児って、そういう繰り返しだなと改めて感じました。
学校への登校|車椅子と先生方のサポートに感謝
幸いなことに、次男の学校には車椅子が常備されていました。これには本当に助かりました。毎日車で送迎しながら、学校では車椅子で移動できる環境が整っていたおかげで、長期欠席にならずに済みました。
担任の先生をはじめ、学校のスタッフの方々には大変なご苦労をおかけしたと思います。言葉では言い尽くせないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。
子どもが骨折して長期療養が必要になったとき、学校との連携がいかに大切かを痛感しました。学校側の設備や先生方の柔軟な対応がなければ、次男の学校生活はもっと大きく乱れていたと思います。
3度目の入院|固定器具を外す手術へ
再整復手術から約3ヶ月が経過し、いよいよ固定器具を外す手術のための3度目の入院となりました。
今回の入院でとにかく大変だったのが、点滴の処置でした。
注射を嫌がる次男|全身麻酔後に点滴という対応に
手術前に点滴を刺す必要があったのですが、次男が猛烈に嫌がってしまい、結果として通常のタイミングでの点滴が不可能な状態になりました。
医師や看護師さんと相談した結果、マスクでの全身麻酔を先に行い、眠ってから点滴を刺すという方法を取っていただきました。子どものメンタル面にも配慮した対応で、医療チームの経験と柔軟さに頭が下がりました。
手術は無事に終了。固定器具が外れ、術後は荷重制限なしで歩行可能という判断をいただきました。長かったトンネルにようやく出口が見えてきた瞬間でした。
リハビリ開始|筋肉は半分以下、関節は固まっていた
歩行OKの判断が出て、リハビリが始まりました。
まず驚いたのが、ふくらはぎの筋肉量の差です。患側(骨折した側)のふくらはぎは、健側(問題のない方の足)と比べると見た目でも明らかに半分程度まで細くなっていました。長期間の固定と荷重制限がいかに筋力に影響するかを、目の当たりにした瞬間でした。
食事は入院中も比較的安定して摂れていたこともあり、筋肉の回復は日に日に感じられました。子どもの身体って、本当にすごいなと思います。
一番の問題は「足首の硬さ」だった
歩けるようになったとはいえ、最大の課題は関節の硬直でした。
長期間、足首やアキレス腱をほとんど動かしていなかったため、歩行の際に足首がうまく使えず、外側に体重がかかってしまう状態になっていました。いわゆる「外側荷重」の歩き方です。
このまま続くと、骨格の変形や歩き方の癖につながりかねません。リハビリの先生からも「歩き方の癖がつく前に、足首の可動域を回復させることが最優先」と言われました。
週1回の整形外科リハビリ+自宅ストレッチで対応
現在は近くの整形外科で週1回のリハビリを受けながら、自宅でもストレッチに力を入れています。
整形外科では、理学療法士の先生に足首やアキレス腱の可動域トレーニングをしてもらっています。自宅では、お風呂上がりなど筋肉が柔らかくなっているタイミングを狙ってストレッチを実施。親子でストレッチをする時間が、今では日課になっています。
リハビリを通じて感じたのは、荷重制限があっても、関節周りは早めに動かしておくべきだったということです。荷重(体重をかける)とストレッチ(関節を動かす)は別の話。固定期間中でも、医師に確認しながら可能な範囲で関節を動かすことを意識しておけばよかったと後悔しています。同じ状況の方は、ぜひ早めに主治医に相談してみてください。
抜糸後、約半年ぶりの「普通の生活」が戻ってきた
固定器具除去手術の後、抜糸が完了するとお風呂の制限もなくなりました。
約半年ぶりに、我が家に「普通の生活」が戻ってきた瞬間でした。
骨折発覚から数えると、緊急搬送・初回手術・再整復手術・固定器具除去手術と、計3度の入院を経験しました。その間、わたし自身も付き添い入院で睡眠不足になったり、メンタル的にしんどくなったりしましたが、家族全員でなんとか乗り越えることができました。
まだリハビリは続いていますが、次男は今、少しずつ普通に歩けるようになってきています。外で走り回る日も、そう遠くないと信じています。
まとめ|子どもの骨折で学んだこと
今回の経験を通じて、強く感じたことをまとめておきます。
- 付き添い入院の準備は経験で格段に楽になる。1回目より2回目のほうがスムーズ。何が必要かは実際に経験してみないとわからない部分も多い。
- 親のメンタル管理も大切。子どものために頑張ることと、自分を追い込むことは違う。固定期間のリセットはしんどかったが、「あと3ヶ月」と期限を決めて前を向くことができた。
- 学校・先生方との連携がカギ。学校に車椅子が常備されていたことが、次男の学校生活を守ってくれた。感謝してもしきれない。
- 荷重制限と関節の可動域トレーニングは別の話。固定期間中でも関節を動かすことの重要性を知っておくと、その後のリハビリがスムーズになる可能性がある。主治医への早めの相談をおすすめする。
- 子どもの回復力はすごい。大人が思うより早く、そして逞しく回復していく。信じて待つことも、親の大切な役割。
骨折から約半年。まだリハビリの途中ですが、ここまで振り返って記録できたことに、少しほっとしています。
子どもの骨折・入院・リハビリで不安を感じている親御さんに、この記事が少しでも役立てば嬉しいです。一緒に乗り越えていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
